ずっと大切に育ててきた想い…

お兄ちゃんに伝えられない、伝わらない想いで…

だけど捨てることなんてできない想い…だと思ってた

でも違ったの…

伝えられない想いじゃなかった…

お兄ちゃんは可憐のことをどう思ってるの?

決まってる…妹だよね…

お兄ちゃん、可憐は…可憐はどうしたら良いんですか?

 

 

 

 

 

シスタープリンセス可憐SS?

―決意と想いと…―

 

 

 

 

 

 

 

…眠い…

最近、課題のせいでほとんど寝ていないのだ

でも今日は可憐とデパートに買い物に行くことになっている

断るのもかわいそうなので必死に体を動かす

だけど今日の可憐は何か考え事をしているみたいだ…

「どうしたんだい? 可憐?」

心配になったので直接聞いてみることにした

「え?…ううん、なんでもないの。ちょっと考え事してただけだから…」

その考えてることが知りたいんだけどなあ・・・

昨日の夜の電話のときから様子が変だ

何かしただろうか?

「あー、可憐?」

「なんですか? お兄ちゃん?」

「昨日のおやつのプリンを先に二つとも食べちゃったのは謝るから機嫌を直してくれない?」

疲れた頭には甘いもの、とハイになっていた頭では誰のものか、まで気が回らなかった

結局可憐が遊びに来たときに食べる予定だったプリンを昨日の朝のうちに食べてしまったのだ

「???…くすっ、お兄ちゃん、そんなんじゃないよ。大丈夫だから…」

…ならいいんだけど…

「それより、今日の晩御飯のおかずはこれで良い? お兄ちゃん?」

「もう良いんじゃないかな?」

二人で食べきれるか心配な量だ

その後は特に何を買うでもなくデパートを出る

 

「あっ、花売りさんだ…」

可憐が足を止める

花屋の前の道路に露天のようにして色とりどりの花が売られていた

見たところ咲く季節ではない花もいくつかあるみたいだ

「お嬢さん、どうかね?」

「えっと…」

迷うようにこちらを見る可憐に笑顔を向ける

「良いよ。そこの信号で待ってるから」

そう可憐に言ってその場を離れる

 

「あっ、じゃあこのコスモスをください…後アイリスの花を…」

「はい、アイリスとコスモスだね? コスモスは白かい? ピンクかい?」

「……ピンクでお願いします」

いつになく真剣な表情の可憐がいた

「…はいよ。…がんばるんだよ?」

「…はっ、はいっ」

店員さんがこちらを見ながら言ったセリフに耳まで赤くして答える可憐

 

「ん? どうしたんだい?」

「大丈夫だよ」

可憐がそういうのだからそれ以上は何もいえない

 

 

 

 

 

 

「重くないですか?」

「大丈夫」

一路可憐の家である

今日は一人っきりになるから泊まりに来てほしいとのことだからだ

前に泊まりに行ったのは…一週間ぐらい前かな?

今日は…二人きり…

 

 

 

買ってきた荷物をキッチンのほうに置き、可憐は買った花を袋のまま居間のテーブルの上に置く

何の花を買ったんだろう?

「お兄ちゃん、ご飯にする? お風呂にする?」

「お風呂かな?」

入浴後は食事がおいしいのだ

「じゃあ私はご飯の支度をしてるね♪」

「・・・一緒に入る?」

冗談で聞いてみる

「えっ!?…ご飯が作れなくなっちゃうから今日は我慢します…」

恥ずかしそうに、でもどこか名残惜しそうな可憐の表情

「…じゃあしょうがないね」

冗談のつもりの一言に帰ってきた予想外の返事に戸惑ってしまった

ごまかすように浴室に向かう

 

 

 

 

「ふぅ…馬鹿なことを聞いたもんだ…」

湯気の満ちる天井を眺めながらつぶやく

可憐は妹だ…そう、彼女は妹なんだ…

言い聞かせるような思考の元、言葉を発するでもなく時を過ごす

疲れも手伝って眠気が襲ってくる

・・・

・・・・・・

『お兄ちゃん? ご飯できたよ?』

ガラス戸の向こうから聞こえる声に目を覚ます

「もうそんな時間だったのか…よっと」

眠っていた体を起こして湯船から…あれ?

ばたんっ

寝不足の身で急に立ったせいで立ちくらみを起こし、そのまま意識が飛んでしまった

 

 

 

 

 

 

頭が温かい…でも時々冷たいぞ?

「うっ…可憐?」

うっすらと目を開けると涙を浮かべた可憐がいた

「あっ…お兄ちゃん…よかった…よかったよぉ…」

そのまま泣き崩れる可憐の頭を撫でることしかできなかった

どうやら倒れた音を聞いて助けてくれたらしい

時々冷たかったのは零れ落ちた可憐の涙だったようだ

あれ?…服を着てるな…くぁっ・・・見られたか…

 

現在可憐の太ももに頭を乗せた…いわゆる膝枕状態である

浴室に入ったときに濡れたせいだろう、可憐は薄手のパジャマに着替えていた

直に伝わる体温が気持ちいい

「ぐすっ…もう大丈夫なの?」

「うん、心配かけたね。妹に心配をかけるなんて情けないお兄ちゃんでごめん…」

「そんなことないっ!…あっ、大声出してごめんなさい…」

言いかけたこちらのセリフをさえぎって叫ぶ可憐に驚きながらもうれしい気分になる

「そうだ…ご飯は?」

「あっ、もう準備はできてるの。お兄ちゃんを呼びに行こうとしてそれで…」

「見つけて助けた上に着替えまでさせてくれたんだ?」

「はい…あっ…」

そこまで言って自分のしたことの中にある事実に気が付いたようだ

「さ、食べよう?」

「え!? あっ、うんっ」

慌てて席につく可憐もかわいい

 

 

 

 

可憐の作ってくれた食事はお世辞抜きでおいしかった

 

その後は一緒にテレビを見たりトランプをしたり、
楽しい時間が過ぎていった

「もう11時か…寝ようか?」

そう言って席を立つ

「お兄ちゃん…」

「ん?」

落ち着いた、でも震えているような可憐の声に振り向く

「一緒に…寝ても良い?」

いつものおねだりだと最初は思った

けど、その目は真剣で…

「だめだよ。もう兄妹でも一緒に寝る年じゃないでしょ?」

結局はいつもの答えを返す

「兄妹…じゃあ兄妹じゃなかったら? ううん、恋人だったらいつも一緒に寝てても良いの?」

冗談で言っているわけではなさそうだ

「可憐…何を…」

そう言うのが精一杯だった

「昨日…電話があったの…」

「電話って…父さん達から?」

こくっと頷く可憐

「知らされたの…本当のことを…」

その言葉ですべてがつながる

「そっか…」

今まで二人をつなげてきた鎖がきしんだような気がした

「知ってたんだね…」

「…そりゃあ…ね…」

可憐について覚えている一番古い記憶

それは笑顔の両親が連れてきた赤ちゃんの可憐の笑顔だった

その日、妹ができた

「それで…どうしようか迷ったの…自分の気持ちをどうするか…」

考え事はそれか…

「答えが…出ました…」

うつむいていた顔が上がる

「お兄ちゃん、好きです。妹としてじゃなくてお兄ちゃんが好きです…
これは…私の決心をこめた花…受け取って…くれますか?」

袋に入ったままだった中から出てきたのは…二種類の花

こちらを見上げる瞳が一心に写すのは自分だけ…

その瞳に潜むのは期待と不安…

そっと差し出されたアイリスの鉢植えを受け取る

…そしてピンクのコスモスの花も…

「おっ、お兄ちゃん…」

こちらの表情からすべてを読み取った可憐の瞳が揺れる

零れ落ちる雫

落とさないように再びテーブルに花を置いて可憐を正面からそっと抱きしめる

「僕も可憐が好きだよ…ずっと守らなくちゃ。大切にしなくっちゃって行動してきた…」

口から出る言葉…

そう、その想いに気がついたのは可憐が同級生にラブレターをもらったという話が出たとき…

可憐は結局断ったそうだが、その事件は自分が可憐に抱く感情の正体を確かめるのに十分だった

「お兄ちゃんがお泊りや一緒に寝るのをやめたのはそのせいなの?」

無言で頷く

「もっと早く教えていたら可憐は苦しまずにすんだのに…ごめん」

「お兄ちゃん…」

「可憐?」

視線を上げると…

「んん・・・」

耳に聞こえるのは時計の音と互いの息使い…

「…お兄ちゃんの部屋が良いな…」

離れた口から漏れたのはその言葉だった

「だめ?…きゃぁっ」

答えを言わずにひざの下に手を通して横抱きで持ち上げる

「やだ・・・お兄ちゃんっ」

歩いていこうとしたのであろう可憐がじたばた暴れても、もう遅い

そのまま自分の部屋に可憐を運ぶ

 

 

 

ぽふっ

明かりをつけなくても窓から差し込む月明かりは二人をきちんと照らしてくれた

「可憐への想いはマーガレット…かな?」

「もうそうじゃないよね…んっ・・・」

マーガレットの花言葉は『心に秘めた愛』、そしてアイリスは『愛』

ピンクのコスモスは…

「お兄ちゃん、可憐を…お兄ちゃんのものにしてください…」

ピンクのコスモスの花言葉は『少女の純潔』・・・

 

 

 

「怖かったら目を閉じていてもいいからね」

ベッドに座り、後ろから抱きしめながらつぶやく

「うん…大丈夫…ふぁっ・・あっ・・・」

耳元でささやきながら抱きしめていた手を胸元に導く

確実に少女から成長していることを示すその胸を優しくもんでいく

「んっ、もっと…強くても大丈夫だよ・・ふぁぁっ」

体のすべてをこちらに預けるようにもたれてくる可憐を両手で包み込む

薄着のパジャマはすそから手を差し入れるのには好都合だった

「・・っ…ああっ、んあっ」

声を出すこと自体が恥ずかしいのだろう

唇からもれる自らの声に可憐の表情が赤くなる

「おにい…あああっ、んああっ」

可憐がこちらに振り向くのと指先がかたくなったそれを捕らえるのとは同時だった

「んんっ・・・んっ・・・」

求められるがままにキスをする

眼前にあるまつげがふるふると震える

口を合わせたまま、互いの口内を味わうように舌を絡めあう

 

 

しばらくして可憐の体が熱くなってきたのを感じると、
そのままの体制で右手を下のパジャマの隙間に差し入れる

可憐の体が震えるが抵抗は無かった

ちゅくっ

「ふあぁぁっ」

そこに触れたときには既にぬれていた

「可憐?」

思った以上の可憐の反応に驚きの声をあげる

「…ひくっ、ごめんなさい、ちょっと前からお兄ちゃんのことを考えて私・・・
今日も待ち望んでいたお兄ちゃんとの夜だって思ったら…私…私…お兄ちゃん、嫌いに…」

「なるわけ無いよ」

可憐に先を言わせずに答えを言う

「お兄ちゃん…っ、ああっ、ふああっ」

可憐の表情が安堵に染まり、体の力が抜ける

「んあっ、あああっ、お兄ちゃん、お兄ちゃんっ」

耳元に届く声も荒くなる

熱を帯びた息すらも気にならない

「やだっ、私…なんだかっ・・・あああっ」

自分の体の反応に戸惑いの声をあげる可憐

漣のように可憐の体が震える

くちゅっ、ちゅくっ

「お兄ちゃん、私、私…」

はぁはぁと息を荒げてこちらを見上げる可憐

「んんっ! ふあああぁぁっっっ」

指先が締め付けられる感触と同時に可憐の声が部屋に響く

「あふっ、はぁっ、はぁ…恥ずかしい…」

想像していた以上の自分の反応に恥ずかしがる可憐

「ほら、染みにならないうちに…」

「うん…」

腰をあげ、脱がしやすい体制になる可憐

そっと手を動かしてパジャマと下着を脱がしていく

こちらも可憐が息を整える間に脱いでいく

「可憐が上になっていい?」

可憐の言葉に無言で頷く

 

ちゅくっ

「んんっ、ふっ、はぁっ」

ゆっくりと、でも確実に可憐が腰を落としていく

「やっ、ふぁっ、あああっ」

ある程度まで来た時点で可憐がもたれかかってくる

「おにい・・・ちゃん…んああああっっ!」

痛みに涙を浮かべながらも腰をあげようとはしない可憐

「はあっ、はっ、はっ、はっ、…はぁっ。奥まで入ってるよ…お兄ちゃん」

もたれかかり耳元にかかる息が痛々しい

動かずにそのままの時間が過ぎていく

 

 

 

 

「お兄ちゃん、可憐…お兄ちゃんにも気持ちよくなってほしいから…」

ちゅくっ、くちゅっ

「ああっ、んっ、ふあああっ」

まだ伝わる痛みに顔をしかめながらも動きは緩まない

「あっ、見えてる。見えちゃってるよぉ…」

うわごとのように声を漏らす可憐

可憐が動くたびに激しい締め付けが襲う

可憐の年では狭いのも無理は無い

そしてその痛みがその分大きいものであることも容易に想像できた

だから…

「ふっ、んんっ、あああっっ」

腰をあげ、可憐の体を抱きしめる

背中に可憐の爪が当たって痛いが我慢できないものではない

「ふああぁっ、んああっ、こすれちゃうっ、お兄ちゃんっ」

軽い可憐の体はこちらの腕の動きに合わせて簡単に上下する

痛みが少しでも減るように優しく動いていく

涙を浮かべながらも襲い来る快感に顔を染める可憐
そんな可憐の姿を見ているだけで高まってくるのを感じる

「良いよ…お兄ちゃん」

自分の中でどうなっているかを感じた可憐のつぶやきが耳にかかる

「ああっっ、ふあああっっ、お兄ちゃんっ、可憐っ、もうっ」

速めた動きに合わせて可憐も急激に上り詰める

「お兄ちゃんっ、ふあああああっっ!!」

ぎゅっと力強く抱きしめられた感触を味わいながら可憐の奥へと放つ

「熱い…お兄ちゃんの熱いよぉ・・・」

抱き合ったままベッドに倒れこむ

 

 

「んっ・・・」

抜いた後からピンク色の液体がつつっとたれる

「あっ…」

可憐の声が漏れる

「ちゃんと拭かないとな」

「え?…やだっ、そのぐらい自分でっ、ああっ」

慌てて体を起こす可憐の体を右手で抑えながら
タオルを持った左手でそこを優しく拭いていく

まだ夜は長い…

 

 

 

 

 

 

「あぅ・・・まだ変な感じ…」

朝起きて一緒にシャワーを浴びていると可憐が言った

「すぐ慣れるよ」

「慣れるって…もうっ、お兄ちゃんのエッチっ!!
知らないっ!…きゃあっ!」

怒ってお風呂場から出ようとして足を滑らした可憐を支える

「あっ、お兄ちゃんありがとう…」

そこまで言った可憐の言葉が小さくなる…あっ…

「えと…その…お兄ちゃん?」

「朝だし、好きな子と一緒だからね…」

隠しようがないので正直に話す

「えへっ、そっか・・・ねえお兄ちゃん。朝ご飯食べたらどうするの?」

「父さんに電話する」

「…何のために?」

見上げる瞳には不安の色があった

「…好きな人ができましたって言うのさ」

「…じゃあ、じゃあっ」

その言葉の意味に興奮してうまく言葉が出ない可憐の頭を撫でる

「言わないわけにはいかないだろ? 大丈夫…分かってくれるさ」

なんだかんだで12人も妹を連れてくる人たちだからね…

「ぐすっ、お兄ちゃん…うわぁぁぁーーーん」

泣き始めた可憐を抱きとめながらシャワーを強くする

寒くないよう…そして涙が早く流れるように…

 

 

 

 

 

終わり?

 


あとがき

ユウ「なんだかんだでついに三作目、こんどは可憐ちゃんです〜♪(笑)」

咲耶「ちょっとっ! 扱いが違うんじゃないの?」

ユウ「…ん? まあ仕方あるまい。なにせ多少なりともシスプリの小説とは?
   と考えた可憐と、どう持っていくかで悩んだ雛子と案だけが先行していた
   咲耶の三人では書き方に差が出て当然じゃないかな?」

咲耶「贔屓してない?」

ユウ「そう言われてもなあ…なんなら全員分終わった後もう一本書く?」

咲耶「それはそれで…恥ずかしいじゃないっ!」

ユウ「まあ書くんだろうけどね(爆)…生きてるかな?」

咲耶「生み出した以上は責任を取る。かしら?」

ユウ「まね…といっても一部手がつけられなくなってきた作品もあるんだけどね(汗)」

咲耶「…そんなことを言ってごまかそうとしてない?」

ユウ「うっ…(汗)…さらばっ!」

ごいんっ

ユウ「壁っ!? 何も見えないのにっ!?」

咲耶「ただの壁じゃないわよ」

ユウ「何!?…うおおっ!? 引きこまれる!? 体が…動かん…」

咲耶「じゃあこの辺でこのダーツを…」

ユウ「まっ、まさかっ!?」

咲耶「そう…千影ちゃん特製100万分の1に薄めても1gで致死量となる試作品…」

ユウ「これまでかっ・・・」

ぷすっ

ユウ「がふっ…」

咲耶「あ〜、すっきりした…あら? またメモ?…」

 

 

『次は千影いきます〜♪(笑)その次は亞里亜だよん♪(爆)』

 

咲耶「結局書くのね…(苦笑)」