カノン大戦α

〜戦場を駆ける奇跡〜




戦いの意味、後編

 

 

ここはどこだ??

俺は暗闇にいた

あゆ?

 

 

周囲から感じる雰囲気はあゆのものだった

 

だけど…

 

暗すぎる…

それにひびだらけだ…

 

俺はあゆを探すことにした

 

ここはあゆの心の中だ…

その時の俺はそう思った

証拠に時々みんなとの、俺との思い出が映画のように
現れては消えていく

 

 

 

 

そして…

 

「あゆ?」

 

「…祐一君」

あゆがいた

泣きはらした赤い目で、生気を失いかけた暗い目で…

「何をやってる。帰るぞ」

俺が手を取ろうとすると

「嫌っ! どうして? どうして人殺しをしてまでボクが戦わなきゃいけないの?
もう嫌だよ…ボクは祐一君と楽しく暮らせればそれでいいのに、どうして?」

叫ぶあゆの姿がだんだんとすけていくような気がした

「あゆっ!」

伸ばした俺の手はむなしくすりぬける

なんでだっ! きっとこのままじゃあゆはっ!

あせる俺…だけど

「そうだ、夢を見ればいいんだ。幸せな夢を…」

あゆが今度は間違い無くすけていく

そして…

パンッッッ!!

「え?」

俺の目の前で真琴があゆの頬をひっぱたいていた

「ばかっ! なんでそこで逃げるのっ! ここであんたが
消えたらどれだけの人が悲しむと思ってるの?」

「真琴ちゃん…」

泣きながら叫ぶ真琴をあゆは呆然と見つめる

「それに何で戦ってるかって? 決まってるじゃない、私は
親を亡くして悲しむ子供を増やしたくないから。それに…
約束したじゃないっ! 名雪と栞と、美汐や倉田先輩や川澄先輩ともっ!」

「祐一を一緒に助けて行こうって、大好きな、一番大切な人を絶対に
守ろうって! なのにここで一人であきらめるの? あなたは
そんなに弱い子なの?」

「真琴…」

俺は真琴の言葉に圧倒されていた

そしてあゆの目に生気が戻っていく

「そうだ、そうだよね。したんだよね、約束。
絶対に守るって決めた約束。破っちゃうところだった」

「そうよ、私が祐一を取っちゃうわよ?」

「うぐぅ、だめだよ〜」

ついにあゆは笑顔で笑った

「祐一君、ごめんなさい。迷惑かけて…」

あゆがまだ赤い目をこちらに向けてつぶやく

「こっちこそ…気づかなくてごめん。戦いに巻き込んだばっかりに…」

「それは違うよ。これはボク達が選んだんだよ?」

真琴があゆの言葉に頷く

「そうか、ありがとう。でも俺にも支えさせてくれよ?
必ず、必ずみんなを守って見せる」

「うんっ、期待してるよ。祐一君♪」

その瞬間あゆの体から白い光が溢れ出した

光は瞬く間に闇を照らし、それと共に俺の意識は遠のく

 

 

「…一っ! 祐一っ!」

気がつけば俺はゼロのコックピットにいた

「よかった、目が覚めたんだ!」

耳に響くのは…

「名雪??」

「名雪、じゃないよ。心配したんだよ?」

モニタの向こうで名雪が涙をこぼしている

「すまんがどうなった?」

俺の言葉に佐祐理さんが答えてくれた

「あゆちゃんが叫んだ後、お二人とも気を失ってしまい、
そうしたらあゆちゃんはどんどん顔色が悪くなっていくし、
祐一さんもうなされるし、心配したんですよ? 本当に…」

あの佐祐理さんさえも泣き顔だ

「…祐一、佐祐理を泣かせた…」

「舞、その話は後だ。結局なんだったんだ?」

「説明します」

キャニーが現れて説明をはじめた

「ご存知のとおりゼロにはさまざまな脳波、および特殊な力の波動を
感知、反応する装置達が組み込まれています。今回はあゆさんの
極限の脳波、そしてデータからして特殊な波動に反応し、
祐一さんとの意識がリンクしたものと思われます」

つまりゼロが俺とあゆの意識を繋げたわけだ

でも?

「真琴は? どうやって…まさかっ!」

俺の言葉にキャニーは頷き、

「ご想像のとおりです。真琴さんは自分が二人を助ける、
あゆを説得してくるとおっしゃり、私を媒体にしてゼロの
システム達とリンク、二人に意識を繋げたんです」

「無茶したもんだ…」

「なによ〜、私がいなきゃ二人ともどうなっていたか」

「確かに、感謝してるよ」

真琴は俺の言葉に照れてウィンドウを閉じてしまった

「で? 気絶してる間にミデアに積みこんだわけだ」

俺は回りを見渡して言う

「そうです。被弾個所を栞さんが他のメカニックと一緒に
一生懸命修理してます」

俺はゼロを降り、周りを見る

「ほらあそこですよ」

ゼロの周囲100M以内なら外でも映像が出せるキャニーが指差す先に
ツナギを着て他のメカニックと話す栞がいた

「お〜い、栞!」

俺の声に気づき

「あっ、祐一さん。目が覚めたんですね」

汗の光る笑顔で微笑む

「なんとかな、ところで大丈夫か? 体は…」

「はいっ、運動神経は無いですが何とか体力はつけました」

そう言ってウィンクして微笑む

「そうか、無理はするなよ」

「ありがとうございます。あっ、秋子さんが目が覚めたら連れてくるようにって」

「わかった。じゃ、行くか?」

俺は栞の頭にポンっと手をおき、なでてから一緒にブリッジへと向かった

 

 

「相沢祐一、入ります」

ドアを開けてはいると

「お疲れさまです。祐一さん」

秋子さんと一緒にみんながそろっていた

「なんとか生きて帰ってきました」

俺は苦笑して答える

「急でしたし、相手が相手ですから」

秋子さんも顔を少しゆがめる

「そういえば極東支部に行くんでしたよね?」

俺は話題を変えた

「ええ、祐一さんの目が覚めたら出発する予定でした」

「すいません」

俺は謝った

「いいんですよ。連絡はしましたから行きましょう」

秋子さんはそう言うと発進の号令をかけ、ミデアは
再び極東支部へと向かうのだった

 

 

続く

 

次回予告

地球の敵は人間だけではなかった

極東支部を襲った敵は人間ではなかった

想像を超える存在との戦い

祐一達は何を見るのか?

次回

知られざる信実

 


後書き

ユウ「ふうぅぅ…」

あゆ「ふう、じゃないよ! ひどいよ!」

ユウ「あゆじゃないか。どうした?」

あゆ「なんでボクがこんななの?」

ユウ「うむ、前に書いたがこの話のみんなは
   普通なんだ。本来ならな、だから耐えきるのが難しい
   こともある、そう思ったらこれが浮かんだ。なぜあゆかは
   名雪じゃ本編みたいだし、後は似合わない」

真琴「私はどうなの?」

ユウ「すでに前回祐一とリンクしてるから無意識に
   割り切って覚悟を決めれているという設定だ」

あゆ「そうなんだ…、ところでボクの能力って?」

ユウ「いやあ、べたなV2やウィングに乗せれないからな。
   新MSへの布石だ」

あゆ「ないしょ?」

ユウ「そういうこと」

真琴「じゃあこのお話のタイムスケジュールなんかを…」

ユウ「よし、このお話はスパロボαの本編と約一話から二話
   程ずれた状態です。だからマシュマーは一度やられたところを
   修復して戦ってるんだ」

あゆ「ロンドベル隊は?」

ユウ「今のところはクロスしない。ちなみにスーパー系ルートだ」

真琴「つまり、ガンダム系世界が多いと…」

ユウ「そうでもしないとお前達に攻撃が当てられん。
   それじゃしおりんも出番が無いからな」

あゆ「そっか、そうだね」

ユウ「納得してくれたところで」

3人『でわでわ〜』

PS:知り合い達にお願い。オリキャラに使って良い?