カノン大戦α
〜戦場を駆ける奇跡〜
〜???〜
???「ヒュッケバインゼロが念動力を持つものの手に渡ったようだ。
その力、直に確かめてきて欲しい」
???「わかったわ。メギロードを大量にぶつけてみましょうか」
???「方法は任せる」
第五話
〜隠された歴史〜
秋子さんは極東支部に着くなり
ここの長官に会うと言ってどこかへ行ってしまった
本当なら暇になるところだが・・・
「ところであゆ、真琴、異常は無いのか?」
そう、一時的とは言え俺と意識が繋がったのだ
どこかに異常があっても不思議じゃない
「ボクはどこにも変なことはないよ」
「真琴も別に大丈夫だけど?」
二人は答える
よかった・・・
「私達って大変な状況にいるんだよね」
名雪がつぶやく
「そうだな、自分のために人を殺しているのは確かだ」
俺は手を握り締め言う
「でもボクは戦うよ。負けたくない、負ければ
悲しむ人も増えるし、何より祐一君を守りたい。
・・・約束だもんっ!」
あゆは真剣な顔をして言う
あゆの言葉はその場にいる全員に染み渡った
「うんっ、私たちががんばることで守れることは絶対にあるはずだよ」
いつもの元気な声の名雪
「それをやれる力があるなら出し惜しみはすべきじゃないわ」
やっぱりクールに香里
「・・・思いは力、強い思いは自分を強くしてくれる」
自分の胸に手を当て語る舞
「佐祐理はみんなを、自分を信じて戦います」
あまり見ることのできない真剣な顔の佐祐理さん
「絶対立ち止まらない、がんばりますっ!」
叫ぶ栞の目に映るのはしっかりとした輝き
「一つでも多くの笑顔を守りましょう」
優しい、でも強い力を秘めた目で美汐
「今までもこれからも一緒にがんばろう。祐一っ!」
俺の背中をたたきながら真琴
「みんな・・・、ああっ! やってやるっ!!」
1つの大きな壁を越え、俺たちの絆はまた固くなった
力がある物が見れば感じることができただろう
その場にいる全員をつなぐ不可視の絆を・・・
その後すぐに秋子さんが迎えにきた
「お待たせしました。行きましょう、長官がお待ちです」
俺達は秋子さんに案内され、極東支部長官に会うことになった
「秋子少将、入ります」
秋子さんが開けた扉の先にいたのは落ちついた感じをもった
一人の男性だった
「ごくろう、少将。諸君、ようこそ極東支部へ。座ってくれたまえ」
促され俺達は椅子に座る
「最初に、私が極東支部局長、岡だ。
秋子少将から話は聞いた。巻き込んでしまったようですまない」
「いえ、俺は自分の意志で戦ったんです。頭を上げてください」
「そう言ってくれるとありがたい。別働隊のあの若者といい、
こんなに若い人物たちを戦いに行かせなければならないとは・・・」
「岡長官、別の話があるはずです」
秋子さんが静かに言う
「そうだったな、本題に入ろう。まず、知っているかもしれないが、
本来、対ジオンに作られたはずのティターンズが密かにジオンと
密約を交わしているらしいのだ」
「そんな!? 仮にも連邦の組織がネオ・ジオンと?」
香里が叫びをあげる
「確証は無い。だが、先ほど話した別働隊が大気圏降下前に
ティターンズとネオ・ジオンの両者から同時に攻撃を受けたらしい」
「・・・そうですっ! 栞さん、前回の戦闘データは
取り出してありますか?」
長官の話を聞いていた美汐が何かに気づいて叫ぶ
「はい、祐一さんの初戦から各戦闘ごとにまとめてあります。
これが前回の記録です」
美汐の言葉に栞がディスクを差し出す
「ありがとうございます。長官、これを見てください」
そしてスクリーンに前回の戦闘が写りだす
しばらくして
「ここです」
美汐が止めたのはスクリーンにマラサイと
ザク�U改が一緒に写っている場面だった
「これは!? これならばティターンズに対し
裏取引の有無の調査をする名目にはなる。
使わせてもらうがいいかね?」
「かまいません。それでお頼みした母艦の件ですが・・・」
秋子さんは長官に答え先を促す
「うむ、丁度よく新造艦がある。それを使いたまえ」
「ありがとうございます。艦の情報を教えていただけますか?」
「ペガサス級戦艦グレイファントムだ。詳細は艦の
ブリッジにあるコンピューターにアクセスしてくれ。
パスワードはこれだ」
長官は秋子さんに書類を渡す
「判りました。失礼いたします」
「ああ、期待している。それと秋子君以外は
残ってもらえるかな?」
俺達は少し驚きながらも頷く
「君たちに残ってもらったのは秋子君が見込んだ
人物として話しておくことがあるからだ。それは
この戦いの正しい理由を知ることでもある」
長官は俺たちを見渡し、
「公式発表では前戦争は巨大隕石の落下によるもの、
そうなっているはずだ。その被害による休戦という形で」
その言葉に佐祐理さん、舞、香里、栞、
名雪、美汐が頷く
うぐぅとあぅーは話の真意がわかっていないようだ。
無理も無いが
「事実はそうではない。それの落下による被害で
休戦となったのは事実だがね。落ちてきたのは明らかに
未知の知的生命体のものと思われる巨大戦艦だったのだ」
衝撃が俺たちを突き抜ける・・・本来なら・・・
実際は・・・
「うー、残念。流れ星だと思ってたくさんお願いしちゃったよ」
「あぅー、この人とずっと一緒にいたいって」
「うぐぅ、ボクは・・・背が高くなるといいなって」
「私はバニラアイスがたくさん買えます様にです」
「・・・大切な場所を守りたいって願った・・・」
「あははーっ、かなってよかったですね〜」
「私は・・・世界が平和でありますようにと・・・」
「静かに眺めてたわよ。綺麗だったし」
・・・だあぁぁっ!
「他に言うことは無いのか〜っ!」
俺の言葉は空しくあたりに響いた
「かまわんよ。それぐらいでなくてはいかん。
で、本題に戻るがその船は未知の技術の塊だった。
もちろん全てを解明することはできなかったが
いくつかのものは解明、取得に成功した」
さすがに大物なのか気にすることなく
話しつづけた長官はそこで俺のほうを向き
「相沢君、君の機体にもその技術が使われている」
これにはみんなもしっかり反応した
「もちろん直接的な危険が無いことが判明して
いない技術を積んだりはしておらんがね」
「直接的、ということはどのようなものか全てが
解明されているわけではないのですね?
ゼロに積んであるシステムは・・・」
「ふふっ、するどいな。さすが秋子君のみこんだ人材たちだ。
そのとおり、いったいどこまでの能力を秘めているのか
わからない以上、危険も判っているだけとは断言できん」
香里の指摘に長官は感心して答える
「かまいませんよ。守りたい人を守る力があれば十分ですよ」
「そうか、では相沢君以外の女性陣の機体だが、戦闘結果、
及び適正検査の結果に基づき専用機にカスタマイズしてもらっている。
これは母艦に戻ってから確認してくれ。話は以上だ」
「それでは俺達は母艦に戻ります」
「がんばってくれたまえ。ああ、部隊名が決まったら教えてくれ」
俺はそれに頷き部屋をみんなと出る
極東支部第三格納庫
「これがペガサス級戦艦か・・・」
俺達はその巨大さに驚いていた
「うぐぅ、早く乗ろうよ?」
「そうだよね。私達のMSがどうなったか知りたいし」
二人の言葉にドッグ部分へと行く
「あら、話は終わったようですね」
俺たちが着いたときは秋子さんがメカニックから
書類を受け取っているところだった
「あぅー、秋子さん。真琴はどれに乗るの?」
立ち並ぶジェガンたちを見ながら真琴
「えーと、向かって左から順に倉田さん、舞さん、香里ちゃん、栞ちゃん、
美汐ちゃん、真琴、名雪にあゆちゃんよ。祐一さんのは向こうの奥よ」
「え? 私のもあるんですか?」
香里が声をあげる
「一応ね。しばらくはブリッジ要員として経験を積んでもらうけど」
秋子さんから個人個人のマニュアルだろう。書類を受け取る
「ふむ、佐祐理さんは現地指揮用、舞は接近、香里達は改装のみか。
真琴は機動力とかく乱、名雪は射撃、あゆは支援強化ってよく見たら
ミノフスキー・シールド、ロング・メガビームサーベル、ショット・ナパーム
ロング・スナイパーライフル・・・なんかすごい装備ですね」
暇があればキャニーにいろいろ教えてもらっていた俺には
どれだけすごい装備かがある程度わかる
「皆さんでなくては扱えませんよ。説明しましょう。
倉田さんのシールドは通常のサイズから最大五百m四方まで広げられる
ビームシールドです。もちろん伸ばす方向も操作できますから
地面に刺さることも無いでしょう。舞さんのは外部ユニットにより通常機の二倍の長さの
サーベルを基本として、出力最大で数百メートルは伸びます。さすがに
最大では3秒と持ちませんが…真琴のは音声、思考により任意の方向へ
はじけさせられる強化ナパームです。名雪のは弾数、発射の反動、次射までの
タイムラグなど、必要な部分を極限まで高性能化したライフルです」
その後秋子さんの指示で名雪たちは機体の調整に入った
「こっちは特に変わってないんだな?」
一人俺はゼロを見上げる
ふわっ
「そうですね、武装が正式のものに変わりましたよ。
全体的にパワーがUPしているはずです」
横にキャニーが出てくる
「なあ、キャニー。異星人っていると思うか?」
「いきなりですね。可能性は十分でしょう。それにあの戦艦の作成者たちが
滅亡したとも限りません。もしかしたら征服に来るかもしれませんよ?」
まさか・・・笑い飛ばそうとした俺の耳に警報が響く
『無数の正体不明機たちをレーダーで確認!』
「っ!? 出れるか、キャニー」
「もちろんです。祐一さん」
ゼロに乗り込み外へと出る
「データベースに機体無し。まったく未知の敵です。
数は把握できませんっ! 突破しますか?」
「こういうときは指揮官機がいるもんだ。突破するっ!」
ゼロを加速させ先頭集団に挑む
白っぽい機体の敵だった
実弾ではないバルカンを濃密に撃ってくる
薄いところを選んではいるものの、ダメージを受ける
そのとき敵の一部が炎に包まれる
「祐一っ、雑魚は任せて」
「真琴っ!」
「伏せて・・・」
声に続いてサーベルがまとめて敵を凪ぎ切る
舞のサーベルだ
「あははーっ、左に追い詰めてください」
「わかったよ」
佐祐理さんの言葉に名雪が敵を追い詰める
「ばっちりです。シールドはこうも使えるんですよ〜」
佐祐理さんはシールドを巨大な斧のように振り、
敵集団を切り裂く
「今だよ、祐一君。先へっ!」
攻撃に耐えた敵を狙い打ちながらあゆが叫ぶ
「任せろっ!!」
まだ多くいる敵の集団を
俺は高速起動モードで突っ切る
「前方に高エネルギー反応確認。指揮官機だと思われます」
モニターには蒼い肩がせり出した機体が写る
「こうも簡単にやられるとはな。おもしろい」
敵からの通信が入る
「何者だっ!」
俺は相手の女のにらみながら言う
「名はヴィレッタ、覚えておくが良い。短い間だがな」
「なんだと!?」
「祐一さん、油断しないでください」
キャニーがモニターに写ったとたん敵の表情が変わる
「まさか!? …ふっ、そんなはずはないか・・・。
お前の機体にも我々の技術が使われているのか。
…まあいい、手合わせ願おう」
そして敵からの攻撃が始まる
「だぁっ! 速いっ!」
敵の砲撃はぎりぎりを掠めていく
削られる装甲を見ながら狙おうとする
だが相手の動きが速すぎてロックに入れられない
(ロックに頼らないようにね)
あせる頭に七瀬の忠告が浮かぶ
「動きを読む・・・」
祐一の目が力を帯び、ゼロの目も輝きを増す
「見えたっ!」
一条のフォトンライフルは敵の左肩を撃ちぬく
動きの止まった敵に向かい一機のジェガンが飛び掛る
「舞っ!?」
「なめないで欲しいねえ」
声と共に蒼く太いビームが光り、
舞の機体は右手を吹き飛ばされサーベルが空に舞う
「・・・っ!?」
「もろすぎるよ」
ねらいを俺から舞へと変えた敵に向かい
俺は突っ込む
「お前の相手はこっちだっ!」
叫ぶ俺に答えるかのように飛んでいったはずの
舞のサーベルがゼロの手に収まる
「この力は・・・」
キャニーの声がコックピットに響く
「借りるぞ。せいっ!!」
少し浮かせた機体を一気に降下させ、
背中を向ける敵に向かいサーベルをさしこむ
「やられた!? また会おう!」
敵はすばやく撤退してしまった
「厳しかったな・・・」
俺の言葉どおりみんながみんな、結構な損傷を受けている
今、栞達ががんばって修復している
「未知の敵か・・・」
俺の言葉が誰もいない通路に静かに響く
艦長室
「そうですか、祐一さんが」
「はい、間違いありません。三人目のサイコドライバーです」
続く
次回予告
母艦を得、独立部隊として活動を始める
祐一達、そして出会う鍵となる人物たち
次回
交差する運命
もちろん変更の可能性ありです
あとがき
ユウ「矛盾点を伏線に使っちゃいました」
美汐「ザク�U改ですか?」
ユウ「うん、拿捕したのを使ってるという言い訳はできるけどね」
美汐「それより、パイロット以外には出番がないですよ?」
ユウ「心配するな。やっと母艦ができたんだ。これからは増える」
美汐「にわかには信じがたいですね」
ユウ「努力はするぞ」
美汐「それは置いておいて、なにかルートとタイプが
変じゃないですか?」
ユウ「うむ、宇宙空間での性能テストを行うために
宇宙にあった。これではいけないかな?」
美汐「まあ私たちが宇宙にいるのも無理がありますし・・・」
ユウ「そんなわけでスーパー系なのに宇宙から戦いが始まっている
という設定ですのでご了承ください」
美汐「終わりですか?」
ユウ「ああ」
美汐「それでは」
ユウ「でわでわ〜、って美汐も言ってよ」
美汐「恥ずかしいです」