カノン大戦α
〜戦場を駆ける奇跡〜
第十二話
〜思う相手の気持ちはどこへ〜
グレイファントムMSデッキ
「クリスさん、どうですか? アレックスの調子は…」
「栞ちゃん…そうね。あのおじいさん達のおかげで何とかなりそうよ」
クリスはゼロを見学しているロメロ達を見ながら言う
アレックスに使われている部品にはガンダム専用のものが多く、ジェガンしかMSが乗っていない
グレイファントムでは思ったようには修理できなかった。
それでもクリスはなんとかならないかと最近はアレックスにつきっきりだったのだ
「あのVガンダムだっけ? アレの部品が使えそうだといったら喜んで譲ってくれたわ」
「よかったですね」
「栞〜っ!」
香里の声が響く
「あら? 栞ちゃんは祐一君の所へ行かなくても良いのかしら?」
栞はその言葉を聞いて振り返る
「あっ、クリスさん。失礼します」
栞はお辞儀をして祐一達の元へと走る
「へ〜、両親が置いていったシミュレーターで訓練を?」
「大変じゃなかったですか〜?」
「俺だったら絶対にできないな…」
俺達はウッソの話を聞いていた
「他にやることも無かったですし、無理はしてませんでしたから。それに旧式ですし」
「旧式のシミュレーターしかやったことが無い割にはデータの方は凄いじゃないか。やはり君も…」
「ニュータイプ、ですか? 僕は子供ですよ?」
アムロのつぶやきにウッソは答える
「歳は関係ないさ。まあ子供が戦場に立つもんじゃあない。早めに降りた方が良いと思うが?」
「僕は…両親を探したいんです」
「うぐぅ、でもどこにいるかわかってるの?」
ウッソの真剣な顔に向ってあゆが言う
「宇宙に行ったとしか…」
ウッソの顔が曇る
「でも生きてるんでしょ? だったらあきらめちゃだめ。
ウッソが会えるって信じてればきっと会える。そんなものじゃない?」
「…そう、ですね。ちょっと不安になってましたけどがんばります」
ウッソの笑顔に真琴も微笑む
「ね〜祐一〜。私達は宇宙に出るの?」
「さあ? どうなんだろうな。俺に聞かれても…」
「一度は出てみたいわね」
香里がそう言う
「俺もだな。やっぱり男は宇宙に出たいもんだろ」
「そうはいっても今は俺達は軍人だぞ?
そう簡単にはいかないだろう。ねえ、大尉?」
北川に答えて俺は大尉に聞いてみる
「恐らくね。君達ほどの腕なら誘いが来るとは思うが、今はアーガマ隊と合流して対策を練るべきだな。
ブリッジで艦長も交えて相談しようか」
皆も頷きブリッジへ向う
しばらくブリッジで相談していると
「艦長、ネオジオンのものと思われる新たな艦隊の降下を確認しました」
「降下地点はどこです?」
オペレーターに美汐が答える
「カサレリア地方です」
「カサレリアですかっ!?」
「うぐぅ、ウッソ君どうしたの?」
突然大声をあげるウッソにあゆが話し掛ける。あゆ、もう忘れてるな…
「あそこにはシャクティ達が・・・」
先ほど聞いた話によればウッソの知り合いはカサレリアに残っているという話だ。
「僕はヴィクトリーで出ますっ!」
「・・・一人じゃ無理」
走り出そうとしたウッソを舞が引き止める
「だからって何もしないのは嫌ですっ!」
「舞、大丈夫だよ。ね? 祐一さん?」
佐祐理さんに俺は無言で頷き
「さあ行くぞ。ウッソ、彼女たちを助けたいんだろ?」
「え?」
ウッソはまだ良くわかっていないようだ
「そうかVガンダムよりもゼロの高速機動モードのほうが速いんだろ? なあ相沢?」
北川が言う
「その通り。わかったか、ウッソ?」
「・・・はいっ!」
二人はMSデッキに駆け出す
「祐一〜、がんばってね〜」
「ドジって負けるんじゃないわよっ」
「修理は疲れますから傷つけないでくださいね〜」
「俺のももう少し早くなればなあ…」
そんな声を聞きながら走る
「ちょっと二人とも、どこへ行くのよ?」
香里がブリッジを出ようとする舞と真琴に声をかける
「…援護」
「やっぱり不安だからついていくの」
「…そう。気をつけてね」
香里が答える
「じゃ、いってきま〜す」
「…がんばる」
「まったく、あの子達は…」
「いいじゃないか。大切な人を守りたいんだろう」
「北川君…そうよね」
「俺だってかお、いや美坂のためならいつでもがんばるぜ?」
「香里で良いわよ。もう…」
自分を探して軍人になってまで追いかけてきた北川の熱意に打たれて
香里は北川の告白を了解していた
「そうか、香里。MS乗りになるって本当か?」
「ええ、栞だってそうよ。相沢君を待ってるだけなのは嫌なんですって」
「へえ、まあ無茶はするなよ。俺が…守る」
「頼りにしてるわよ? さあ、いつでも出れるように待機していましょうか?」
「ああ、そうだな。敵がこっちに来るかもしれないしな」
二人はMSデッキへと向った
MSデッキ
「おい。なんで真琴と舞もついてきたんだ?」
俺はいつのまにかデッキに来ていた二人を見る
「・・・何かあるといけないから」
「二人だけで危険じゃないっ」
まあこの二人の運動性なら多少離れててもすぐに追いついてくるか・・・
「先に行ってるから何かあったら頼む」
「・・・わかった」
「任せてっ♪」
舞と真琴が機体をドダイに乗せたのを確認しながらウッソに呼びかける
「ウッソ、そっちは準備良いか?」
「はい。…いつでも良いです」
「じゃあ行くぞっ。キャニー、グレイファントムに影響の無い範囲まで出たら一気に加速するっ!」
「了解。ミノフスキードライブユニット稼動開始。いつでも出られます」
「相沢祐一、ゼロ・・・出るっ!」
「ウッソ=エヴィン、ヴィクトリー・・出ますっ!」
二機に続いて真琴達がドダイに乗って出る
俺とウッソはしばらくそのままで飛びつづけ、数キロ離れたところでいったん止まる
「この辺だな。ウッソ、一気に行くぞ」
「お願いします」
「キャニー、高速機動モードオン。ついでにドライブユニットフルドライブっ!」
「了解っ」
キャニーの声と共にゼロの瞳は赤く染まり光り輝く翼が背中に生まれる
フルドライブ時の翼は下手に近くで使うとグレイファントムを傷つけてしまうからな…
「かなりGが来るぞ。気合入れておいたほうが良いと思うが…」
加速し始めた機体をチェックしながら俺はウッソに言う
「大丈夫だと思います」
しばらく飛び続け、高速機動モードも限界に近づいた頃
「祐一さん、レーダーに反応。前回の所属不明機一機とフライパン二機ですっ!」
「少ないな・・・これはどこかの残存兵力か? ウッソ、シャクティ達の居場所はわかるか?」
高速機動モードを切りながら聞いてみる
「僕の家じゃないですか? シャクティ達がいるのは。隠れられるのはあそこぐらいですから」
ウッソの指し示した辺りに1つの小屋があった
「あれか・・・ウッソ、お前は奴らには余り構うな。
俺が余分にあいつらの相手をするからお前は避けながらみんなを救出して来い」
こちらに気がついて向きを変える敵を見ながら言う
「そんな・・・ありがとうございます。気をつけてください」
「ウッソもな」
「っ? 小屋からワッパが走り始めました。二人乗っています」
「なんだって!? 拡大できるか?」
「やってみます」
キャニーがその姿を消してモニターの画面が拡大される
「カテジナさんだっ!」
ウッソの叫びに特別に思っている人なんだと直感した
「一緒に乗っているのはどう見ても敵っぽいな」
偏見にまみれた俺のセリフ
「助けなきゃっ!」
ウッソはVガンダムを加速させて突っ込む
「おいっ!」
すぐに追いつきゼロでVガンダムを止まらせる
「祐一さんっ、何を!?」
ウッソが叫んだ瞬間、二人の目の前をフライパンから伸びてきたメガ粒子が通り過ぎる
「敵の前だぞ? まずはあいつらを片付ける」
「・・・すいません。熱くなってしまいました」
「別に気にするな。行くぞっ!」
「はいっ!」
二機ははじかれるように別々の方向へ飛び、左右から相手に挑む
まずは目の前のヘリ野郎だっ!
俺は小手調べにけん制も兼ねてフォトンライフルを数発撃ち込む
「避けたっ!?」
ジャブローではあっさり当たった攻撃だ
前見た機体は機動力が低かったがこいつは違う
チューンされているのだろうか、それとも熟練者か…
『シャッコーとはいえ、私をなめてもらっては困るな』
相手パイロットから通信が入ってきた。女か?
「お前らは何者だ。何が目的だ」
『目的? 見ればわかるだろう?』
となるとあのワッパに乗った男の方を回収に来たのか?
「そうか。一緒に知り合いが乗ってるんでね。止めせてもらうっ!」
フライパンの機動力に阻まれて思うように動けていないウッソを見ながら言う
『お手並み拝見といこうか』
相手から飛び来るビームライフルを余裕でかわす
「いくら腕がよくたって機体がついてこなきゃ意味ないぞっ!」
同じシャッコーとは思えない動きではあるが元の性能が低いのか余裕で避けられる
「当たれっ!」
俺が撃ったライフルを相手が避ける
そこだっ!
『こんなもので…なにっ!?』
「ライフルが直撃しなくたってっ!」
俺がねらいをつけて撃ちまくったバルカンはシャッコーの右腕を撃ちぬき、
シャッコーはプロペラとMS部分とに別れて落下する
『ちっ…このパワー、やるな』
パイロットは脱出したようだ
ふと見るとウッソがビームを一発食らった瞬間だった
「ウッソっ!!」
俺はウッソの方に機体を加速させる
〜ウッソサイド〜
「早く助けなきゃ…来るっ!」
ウッソは相手の攻撃を察知してVガンダムを横に滑らす
フライパンのメガ粒子砲が空へと消える
「邪魔しないでよっ! むやみに戦いたくはないんだっ!」
ウッソの叫びが届くはずもなく、フライパンは2機の連携でウッソをとどめる
ワッパがモニタの中でどんどん遠ざかっていく
「このままじゃカテジナさんが…うわっ!?」
焦ったウッソはフライパンからのビームキャノンを避けきれず、一発当たってしまった
「そんなっ!? うわぁっ!」
動きの止まったウッソの機体に二機のフライパンからのメガ粒子が迫る
「歯を食いしばれっ!」
突然聞こえた祐一の声にウッソは反射的に歯を食いしばる
そしてウッソを衝撃が襲った
「無事か?」
「あっ、祐一さん。僕は…」
「話は後だ。動けるか?」
「はいっ、なんとか」
ウッソが機体のチェックをしながら答える
祐一がウッソを助けるために行った体当たりは特にダメージを残していないようだ
「よしっ、行くぞっ」
俺はチャクラム・ソードを起動させる
「我が敵を切り裂けっ! チャクラム・ソードっ!!」
イメージを鮮明にするための叫びに答えて、ゼロの両肩からチャクラムが飛び出す
「援護しますっ」
幾条ものウッソのライフルが2機のフライパンに突き刺さりその動きを止める
「砲身とエンジンさえだめにすれば…」
俺はイメージを浮かべて2機の砲身を下から切り裂く
あっさりとその砲身が落ちる
「エンジンも…っ!? ウッソっ!」
「わかってますっ!!」
ゼロを急加速させてその場から離れる
その後に無数のミサイルとビームが通りすぎる
「援軍っ!? 最初に探知したネオジオン軍か」
振り向いた後ろのモニターにズサ5機、ガルスJ4機、後は見たことがないのが一機映っていた
「あいつらを助けるってことはネオジオンと正体不明の部隊とは仲間だってことですか?」
「だろうな…ぐはっ! やつらに気を取られている隙に逃がしちまった…」
「あっ…カテジナさん・・」
二人の視線の先には遥か彼方へと飛び去ろうとするフライパンの姿があった
今からこの状況では追いつこうとするのは危険過ぎる。おそらくワッパも回収されただろう
「ウッソ、落ちこんでる暇は無い。敵を叩くぞ」
震えるウッソをしかりつけながら俺は向き直る
「祐一っ!」
「真琴かっ!」
追いついた真琴の放ったナパームが敵を混乱に落とし入れる
「…あの一機は私がやる」
「舞、頼んだ」
俺はズサとガルスJを相手にすべく機体を向わせる
「後悔は生きて帰ってからでもできますよね…やりますっ!」
ウッソの援護射撃が地面をえぐる
大量に舞い上げられた土煙にズサがその身を包まれる
「逃げようたって無駄よっ!」
真琴は土煙から出てきたズサに対し、相手の逃げる方向がわかるかのように正確な射撃を続ける
寄り添っていた2機のズサがミサイル貯蔵部分を撃ちぬかれて爆発、四散する
「くっ…真琴っ! ミサイル部分はやめておけ」
空中にいた俺はその衝撃で地面に降り立ってしまった
「真琴もそう思ったところよ。ダメージは無くても揺れて気持ち悪いもん」
思った以上の揺れに嫌気が差したようだ
動きの鈍った俺達にガルスJからのビームが飛来する
「ずっと殺気を出しっぱなしじゃ、ばればれよっ!」
真琴は叫んでバーニアを吹かし、その場から飛び去る
戦場は近くの森に移っていた
「キャニー、残弾チェック。それとチャクラムのエネルギーがやばいと思うんだが…」
「良いカンしてますよ…ほら」
「ぐはっ…マジか?」
ライフルはまだ十分あるが、EN残量はあと十秒ぐらいしかチャクラムが射出できない量になっていた
「やっぱガンダムを抱えては無理があったな」
ぼやいていても始まらない。
木々があるためにミサイルからライフルへと攻撃方法を変えた敵を探す
「ウッソと真琴は?」
「ウッソ君は上空で1機のズサを撃破した後、残りのズサ2機のミサイルを引きつけています。
真琴さんも同じく一機撃墜の後、そのすぐそばでガルスJ一機と交戦中です」
「ウッソは被弾していたはずだ。ズサを先に片付けるぞっ!」
「了解。向って二時の方向です」
ゼロを向わせるとミサイルを上空へむやみに乱射するズサが映った
「横ががら空きだぜっ…決めるっ!」
狙いをつけたチャクラムはしっかりとズサの本体とミサイル貯蔵部分とを切り分けていた
おろおろしながらズサのパイロットは脱出した
「助かりました」
「まだ小屋に他の友達が残ってるんだろ? ここは任せて行って来い」
「ありがとうございます」
ウッソが飛び去るのを確認して真琴達の援護に向う
「ENが尽きました。チャクラムの刃はもう出ません」
「わかった」
俺はチャクラムを回収して答える
「…新型? ドムに似てる」
舞はモニタを見てつぶやく
『一機で挑んでくるとは良い度胸だな。腕に自信があるのか?』
通信が繋がり無骨な一人の男が映し出された
「…あなた誰?」
『…ふっ面白いやつだ。俺の名はラカン・ダカラン、来いっ!』
舞は無言でメガ・ビームサーベルを構える
ラカンも自分の機体に巨大なビームの斧を構えさせる
「…格闘が得意? 望むところ…はっ!」
小細工はせず、一気に間合を詰める
ぶつかる両者の攻撃
『やるなっ!』
「っ!?…かなりの出力…なら…」
舞の一撃をしのいだ相手を強敵と認め、舞の構えが変わる
人間で言えば居合の構えを取る
『動きを止めてどうするつもりだ? やらせてもらうっ!』
ラカンが斧の出力を上げて突っ込んでくる
「…ここっ!」
舞は叫ぶと同時にブースターを吹かし、サーベルを振りぬく
『なっ、馬鹿なっ!』
交差した瞬間、ラカンの機体は斧を腕ごと切り落とされていた
ラカンのモニターにはあまりの早さに残像が残っていた
MSのモニタはCGで構成されているために起こった現象である
ラカンは脱出もせずに半分に切り裂かれた機体の中で呆然としていた
「……良い感じ」
舞は自分のジェガンに取りつけられた強化型のメガブースターをモニタで見ながらつぶやく
「…二人の援護…」
舞はまだ爆音のする方向へ機体を向ける
「まったく、しつこいのよっ!」
真琴は叫んでライフルを避ける
相手は木々をうまく利用して次々と場所を変えて撃ってくる
「でももうそろそろ…ほらっ!」
ライフルを撃ち尽くしたために
近接戦闘をしかけてきたガルスJの動力部をライフルで融解させる
ガルスJは動きを止める
「相手を殺さないで倒せるならそうするべきよね」
もっと早くこういった事ができる腕になっておく必要があった
真琴はそう痛感していた
「あぅー…疲れた…きゃっ!」
散々避けつづけた疲労から気を抜いた真琴に生き残っているガルスJからの攻撃がかする
「あぅー、まだいたの?」
ぼやきながらも攻撃を再び避ける
振りかえった先で一機は切り裂かれ、
もう一機は両腕を打ち抜かれた上に頭部をつぶされて戦闘不能になった
「あぅ?」
「…終わった」
「帰るぞ〜」
「真琴さん、大丈夫ですか?」
3人の声が響く
「うんっ、帰ろうっ!」
真琴も微笑んでグレイファントムへと戻る
「ベスパの軍人がっ!?」
ウッソの声が響く
「これは確かよ。相手がそう言ってるんだし」
香里が言う
「オデロさん、なんでみすみすっ!」
前に出ようとするウッソを北川が押さえる
「しょうがないだろ。相手は拳銃を持ってたんだ。丸腰でどうしろってんだ?」
肩をすくめてオデロが答える
「でも、何かできたでしょうっ!?」
「ウッソっ!!」
俺はウッソの頬をはたく
「っ!? なにするんですかっ!」
北川は驚いて手を離していた
「いい加減にしろ。じゃあ聞くがお前なら何ができた…丸腰でそいつに突っ込むか?
それとも自分が変わりに連れていかれるか? シャクティ達を残してか?」
「それは…」
ウッソがうなだれる
「ウッソ君の気持ちもわかる。知り合いがこんな目に会えば誰だって混乱するさ。
だが、やつあたりはやめておくべきだ。自分を焦らせるだけで何の解決にもならないぞ」
大尉の静かな声が響く
「でも…」
まだ興奮が収まらないウッソに佐祐理さんが近づく
ふわっ
「え?」
佐祐理さんは後ろからウッソを優しく抱きかかえる
「だめですよ? みんないつも必死なんです。ウッソさんも自分ができることをやりましょう。
ウッソさんがやれるのはここでやつあたりをすることではないでしょう?」
静かに諭すように耳元でささやく
「そうよ。そうしてる暇があったら対策を練るべきだわ」
「そうですね、すいません。オデロさんも…」
「俺が何もできなかったのは事実だからな…」
うなだれるウッソ、しかしその顔は赤くなっていた
(む、胸が…)
佐祐理さんがしっかりと抱きとめているためにウッソは身動きが取れなかったのだ
「あははーっ、どうしたんですか〜?」
佐祐理さんののんきな声が響く
俺にウィンクを送るあたりわかってやっているようだ
ウッソの顔から事件に対する無意味な怒りは消えていた
続く
次回予告(今度こそ)
再び合流する二つの部隊、
再開する敵と味方、祐一と往人の機体にはなにがあるのか?
再び謎が生まれる
次回
〜落ちてきた流星〜
後書き
ユウ「思ったよりも長くなったためにいったん切ります」
美汐「微妙にプロットよりも増えましたね」
ユウ「うっ…実は…」
美汐「まさか登場させるのを忘れていた人がいたとか?」
ユウ「ずばり…さあ誰でしょう?」
美汐「…ふぅ」
ユウ「(汗)じゃあ次の話でも」
美汐「今度こそ、ですよね?」
ユウ「そういうこと」
二人『でわでわ〜♪』
ユウ「慣れてきただろ?」
美汐「嫌な慣れです」